平気のふり 雑になってる
笑い方だけ 先に覚えて
強い言葉を 拾い集めて
弱いところだけ 置いてくな
街の音に 混ざっても
胸の奥は うるさいまま
大丈夫って 早く言うほど
本音が 遅れてくる
泣くなって 言わない
泣けとも 言わない
ただ
目のふちだけ 正直だ
うるんだ目に 飛び込んだ景色は
青い海に帰れないイワシには 酷な話さ
見ないフリしても 胸が騒ぐだろ
そのまんまの今日を 捨てるなよ
わざと目を細めて
世界をぼかして 傷を減らす
優しさにさえ 距離を取って
平気の殻だけ 厚くする
ポケットの中 手を握る
怒りじゃなくて 震えを隠す
守りたいものは まだ曖昧で
壊れたくないだけ やけに確かだ
逃げるなって 言うけど
追い立てたいんじゃない
今日を
捨ててほしくないだけ
うるんだ目に 飛び込んだ景色は
青い海に帰れないイワシには 酷な話さ
こぼさないほどに 固くなるなら
弱いとこごと 連れて歩け
帰れない海を 思い出すな
って言いたいけど
思い出すくらい 生きてるってことだ
苦いなら 苦いまま
飲みこむな
噛め。
うるんだ目に 飛び込んだ景色は
青い海に帰れないイワシには 酷な話さ
それでも今日を 歩けるなら
その湿度ごと お前はワイルドだ
ほら。
ゆっくりでいい。