光る画面が騒がしい夜
誰がどうしたって話ばかり
知ったところで何が残る
胸の奥が乾いていく
切り取られた言葉の破片
笑い声の影の方
息が浅くなる前に
窓を開けた
聞こえすぎる日は
聞かない勇気で
静かな方へ
身体を向ける
ゴシップに飽きたら旅に出る
理由はきっと、後からでいい
「他人の話で今日を埋めるのは、ここで終わりにしよう」
駅の風に背中を押され
知らない空で息をする
ゴシップに飽きたら旅に出る
「〜らしい」って言葉が増えるほど
本当の輪郭が薄れてく
誰かの秘密で盛り上がって
自分の声を見失う
正しさの渦の真ん中で
黙ってるのも疲れるから
遠回りでいい
外へ出る
地図はなくても
足は覚えてる
迷いながら
心を拾う
ゴシップに飽きたら旅に出る
行き先はまだ決めなくていい
「誰かを裁くより先に、自分を取り戻せ」
電波の外で時間がほどけ
胸のノイズが薄くなる
ゴシップに飽きたら旅に出る
噂は軽い
なのに心は重い
だから捨てに行くんだ
海の端っこ 山のてっぺん
何も説明しなくていい場所まで
ゴシップに飽きたら旅に出る
戻るためじゃなく、戻れるために
「オレの今日は、オレが決める」
風に笑われても構わない
呼吸だけは嘘をつかない
ゴシップに飽きたら旅に出る
騒がしい夜を
そっと閉じて
風の方へ
ただ進む