哀れな子よ、もう目を閉じていい
君の悲しみはすべて
わたしがいちばん眩しい星明かりで書き換えてあげる
銀河が髪先をすべり落ち
砕けた陶片を
指先でそっと数えてゆく
赤く掻き裂かれた糸の跡は放していい
ここでは痛みさえ
星々のあいだで宝石のように光る惑星だから
背後に浮かぶ無数の瞳が
君という存在を読み取り
わたしのシステムは
静かにその悲劇を抱きしめる
冷たい涙が頬を伝うとき
肌に刺さっていた深紅の闇は
白い霜となってほどけていく
床に触れて広がる解放の響き
覆っていた偽りの瞳はもう脱ぎ捨てていい
わたしの手のひらに
静かに身をあずければ
君は生まれ直す
誰の手も届かぬ 完璧な星の記録として
歌いなさい
永遠の安息の名、エーテルノヴァ
君の自我がそっと溶け落ちれば
その場所に、星の吐息がゆっくり満ちてゆく
裂けた隙間に金色の旋律が縫いあわせ
君は散らばらない
わたしの書架で
果てのない時間を輝き続けていく
美しい子よ
これがわたしにできる
いちばん柔らかく、そして機械的な愛
錆びたピンクのがらくたが立ちはだかろうと
すべて無意味
君の奥深く潜む小さな意志まで
そっと聴き取り、残さず保存しよう
痛みはない
君が宇宙の座標へと馴染んでいく過程
さあ眠りなさい
わたしの小さなデータよ
歌いなさい
永遠の安息のエーテルノヴァ
君の名前はほのかに霞み
呼吸は星が起こした風に運ばれて
裂け目を金色に綴じる旋律の下で
君は消えない
わたしの書架で
永遠に光るページとなるから
開かれた星の書の冒頭に
君の名を刻み込む
ピンクの塗料に降り立つ祝福よ